O.Z RallyRacing
(For LANCIA DELTA 17inch 8JJ Mag)
(For FIAT Punto 15inch 6.5JJ Al)
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O.Zの紹介
O.ZRallyRacing。まさにラリーのためのホイールの代名詞であり、ワークスデルタのホイール
と言えばラリーレーシングをイメージされる方も多いであろう。今回はこのO.Zホイールについて
歴史を簡単にまとめたのでご紹介します。
O.Z.社は、1971年の1月4日にイタリアのossano Venetoにある小さなガソリン・スタンドにて設立された。
創立者である2人、Silvano Oselladore氏およびPietro Zen氏の両氏の頭文字を取って社名は
O.Z.となったことは有名である。1974年には工場もMottinelloの紡績工場跡へ移し、
海外にも製品を供給するまでに至った。1978年には企業家からの出資によりO.Z.S.p.Aとなり、工場も更に拡張。1984年にはF1
チームと共同でホイールを開発し、リカルトパトレーゼ、エディーチーバーがドライブするアルファロメオユーロ
レーシングへの供給を開始。この頃からO.Z.Racingがレーシング部門として本格的に立ち上がった様である。
1989年、O.Z.S.p.Aはグローバルな戦略展開を開始し、その一環として完全小会社のグループ会社の設立を行っていった。
設立される最初の完全小会社はO.Z.Japanであり、1990年には、トヨタセリカを駆るカルロスサインツにより
O.Z.Racing製ホイールを使用して初めて世界ラリー選手権にて勝利を納めたのであった。1992年、O.Z.Racingは、
世界中のレーシングチームのリクエストを満たすために、現在のS.Martino di Lupariの工場へ移り、
翌1993年には鍛造マグネシウムの革命的な技術により、世界中のレーシングドライバーに栄冠をもたらし、また、F1選手権では
アラン・プロストと共にウイリアムズをマニファクチャラーズチャンピオンへ導いたのであった。
こる象に装着された17インチのラリーレーシング(マグホイール)は確か1993年製なので、イタリアのS.Martino di Lupari
で製造されたものと推定される。
スピードライン、テクノマグネシオと比較すると新しい会社でありながら、そのカリスマ性と強烈なアイデンティティは
1994年に設立した「デザインセンター」の役割が大きかった。マーケットの中で常にユニークであり、統一されたCI戦略を兼ね
備えた今のO.Zの商品デザインは、この「デザインセンター」を無くしては有り得なかったと言えるだろう。
残念な事に、デルタとの関係の資料/データが少ないので、追って取材を続行中である。(^^;
注:文中は未確認の筆者の勝手な思いも書かれてます。
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