Cromodora Wheels

About Cromodora −ABARTH CROMODORA−






Cromodora


Corzo-Cromodora_mag

(For LANCIA DELTA EVO 16inch 8JJ Mag)

        

 Cromodoraの紹介

 Cromodora。それはカンパニョーロ(テクマグ)と並ぶ、イタリアンマグネシウムホイールメーカの双璧である。 今回はこのクロモドラホイールについて簡単にまとめたのでご紹介しましょう。

 Cromodora Wheels社は、1962年より、競技用の鍛造及び鋳造マグネシウム合金ホイールを供給している、 アルミニウム合金の低圧鋳造熱処理過程において、革新的な技術を持つメーカの一社である。 クロモドラ社はホイールメーカのリーダ的存在として、BMW、ランドローバー、ダイムラークライスラー、メルセデス-AMG、ホンダ、ジャガー、アウディ等の 世界の名門自動車メーカのオフィシャルサプライヤーとして認定されている。
ちょい古の国産の中では、べレット、スカイライン等に星型クロモドラ(CD50)が定番だった頃もあった。国産旧車乗りにも伝説のブランドであることは間違いない。 イタリア車でもフェラーリ328や往年のアバルト等はこのクロモドラが定番であった時代(所謂、ABARTH CROMODORAである)があり、X1/9、フィアット131でお馴染みの手裏剣タイプであるCD92、CD18等はかなり有名である。 ご存知の通り、初代デルタ、プリズマはクロモドラ製(CD142)を純正採用。更に資料を調べると、ランチアベータクーペ、HPEにもクロモドラ(CD51)が採用されていた様である。また、紳士の国の初代ミニにも PCDの互換性により、このABARTH CROMODORAホイールを履いている拘りの貴兄もいるようだ。(写真はCD42) 往年のクロモドラのカタログ画像はココ。CD53のデザインレプリカで無限(シビック用)がラインナップしていたのが懐かしい。

 今回ご紹介するこる象のホイールは、16インチのクロモドラマグホイール。(型式は調査中)中でも8Jの極太ホイールであり、大変貴重なモデルの一つである。 16V用の4穴7.5J15インチもレア物の一つで、16V乗りの方は、見つけた時が即ち買い時だ。 アルファ用の4穴16インチ7Jはオークション等でよく見かけるが、エボ用16インチ(5穴)の8Jはかなりのレア物。逆に17インチ8Jはよく見かけるので16インチより玉数があるかもしれない。DC参戦のデルタ16V(4穴)にはアルファ用を使用している方を多く見かける。 最近だとルノーのV6クリオカップカーに装着されているのが記憶に新しい。注意して欲しいのが、スパルコとのダブルネームのホイール。形は同じでもこちらはアルミ版。所謂紛い物だ。崇高な象使いはこの手のホイールには手を出してはならない。かつて私もスピードラインのチャンプ−R17インチ (このRはレプリカのR!)を購入し、カッコはいいが後悔しまくりだった。重量増によるタイヤのバタ付きはもれなく標準装備。最初はこんなもんかと思っていたが、本物のマグ(テクマグやOZ等)を履いて、その違いに愕然としたものだ。カッコ重視でそれでも良いという方には、このホイールデザインのアルミ版のレプリカバージョンとして、RACE2000という モデルが昨今発売されている。(こる象ホイールと若干デザインは異なるし、PCD98はカタログに無いがボルトを工夫すればPCD100が履けるであろう)

 マグとのことで、重量は驚くほど軽量、高剛性であり、履いた瞬間にバネ下重量の軽減が体感できる。流石マグである。機能性重視の本物(マグ)は、見掛け倒しの物とは まったく異なるものであり、使用して初めてその凄さに感動し、本物の味わいを堪能できる。ランチア、ABARTHとの関係が深いクロモドラは、やはり本物だった。

Cromodora



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