ショック&バネ交換(2008.5.30)


166

ひろろも7万キロ近く走っているのでそろそろ足は限界。1.6tもの車重を支える足の負担はかなりの
ものと想像できる。モンローとかの格安ショックに換えるのも手であるが、モンローは安いだあって、
ライフは短い。以前、知り合いのアルファに付けて、4年(車検2回)でお亡くなりになった。
やはり安かろう悪かろうである。もうちょっとお金を出せばビルやコニも選択肢に入るが、中々踏み切れ
なかった。1年位前のことだが、程度の良い中古が無いかとオークションを探していたら、見つけました。
そのビット、走行7000kmの純正ショック4本、バネ4本。ポチっと速購入。爆安で1万円ちょっと。本当に
7000kmか?ってな感じだが、送って来た箱がアイバッハの箱。イタフラ系のショップ出品だったので、私の
想像だと、マイナー後の166を新車で購入し、アイバッハのダウンサス&ビルでも入れたユーザの下取り品
を格安処分した感じってとこでしょうか。ショックも錆が無く、確かに新しい。これはいい買い物をたハズ?

今回は、一年前に仕入れたこの足を組み入れた報告です。

手に入れたのはショック本体とバネのみ。アッパーごとではありません。つまり、ポン付けは不可で、ショック
を取り外し、バネを組み直す必要があります。当然作業は結構大変。マッシモのリフトを長時間占有するので、
社長と交渉し、やっと時間を作ってもらいました。(ありがと、あっくん)先ずは、デカイひろろのリフトアップ。
これも大変。途中から知人のピラちゃんもヘルプ参加で作業です。とあるブログでリアの交換が1日掛かりとの
情報は掴んでいたので、先ずリアから攻めます。166の整備書なんて持っていないので、長年の感と度胸の整備。
先ずは166のリアサスのアッパーの捜索です。そんなものトランク側にあるんだろうと、トランクの内張りを
捲るも、ボディしか見えません。つーことは、車内側からのアクセス。ここで、やる気がちょっとうせます。
リアのスピーカーのカバーを外して覗いて見てもアッパーのネジは見当たりません。
これって、リアシートの後ろのボードを外す必要があるようです。先ずは、内装剥がしから取り掛かります。
Topの写真は事後に見た写真。確かに、シートベルトのアンカーの下部にありそうな絵でした。(涙)

試行錯誤した結果は以下。(作業は午後3時開始)

@:リアシート(背もたれ)の撤去は必須の様で、リアシートを外します。リアシートは13mm程度のボルト左右2箇所で
  留まっています。丁度、後席座部と背もたれ部の隙間の奥にあります。外して、シートを上へ持ち上げると外れます。

A:リアシートを外すと、スピーカボードを留めているファスナー状ネジがありますので、それを外します。リア小物入
  れの中にもエキサネジがあります。ボード裏のトランク側から固定されている2本のナット(10mm)も外して下さい。

Bこれでボードが外せるかと思いきや、外れません。どうやら、Cピラーの内張りを先に外す必要があります。
シートに隠れている黒いファスナーを外し、エイ!っと外して下さい。内装留めクリップを割らないように。
Cピラーの内張りを外すと、ボードを持ち上げ、手前に引き出します。
ハイマウントストップランプ等のハーネスがあるので、無理やり引っ張らないように。

Cボードを外すと、リアシートベルトのアンカーがありますので、それを外します。そのアンカーの下のスポンジを捲ると
ようやくリアサスアッパーにアクセス可能。ここで既に2時間位(涙)

Dアッパーが確認できたので、リアサスを外そうとしますが、外れません。リアはマルチリンク。色々トライしてみるも、
サスがハブのジョイントから抜けません。ブレーキキャリパー、ディスクも外しますが、最後の10mmのエキサ(ハブにあるやつ)
のプラグがビクともしなく、緩まないのです。スナップオンの強力インパクトでトライするもNG。(これ、緩むものなのか?)

さあ、困った。諦めるか。いやいや、ココまで内装剥ぐって今更やめられない。そこで、ピラちゃんの提案は、リアサスの
メンバー毎ごっそり外す作戦です。よく見ると、スタビもメンバー側にあるので、ごそっと取れそう。もうこれしか無いということで、
メンバー毎外す作業に作戦変更。今まで外してきたリンク類を元に戻します。リアメンバは4本のしょぼい長ボルトのみで固定されてい
ます。それを外して、スイングアームのフロント側をも外します。左側にあるセンサーカプラーと左右のABSセンサーも外します。
ミッションジャッキを使用して、リアメンバー少し下げると、間隙ができ、ようやくショックが外れました。
最初からこれやればかなり速かったけど、まさかメンバー外すとは思わなかったです。
ディーラーではメンバー外してショック交換するのだろうか(驚)
サスが外れれば、ショックのアッパーを外して、バネ組んで、今の逆です。
リアサス付けて、内装を戻すと21時過ぎ、リアに6時間掛かった(涙)
フロントは夜勤のショップのメカさんに手伝って貰って、2時間弱で終了。
終わったのは0時を過ぎていました。
166のショック交換って大変だ。DIYはハッキリ言ってお勧めしません。

r-shock

アッパー外さないで、ショックだけ抜こうとした図。作戦失敗。
邪魔なディスクカバーもハブ外さないとネジが抜けずに取れない。これまた整備性ゼロの166です。

メンバー外し

これがメンバー。スイングアーム(黄色矢印)を外せば、メンバー丸ごと落ちてきます。
逆に言えば、メンテ性良いのか?(笑)

メンバー外し

光っている(黄色矢印)のが抜けないショックのリンク部。左の黒いのがショックの最下部のブッシュです。
試しに1cm位メンバーを落とした(赤色矢印)時の写真です。左右4本でメンバーは留まっています。

リアバネ

今回交換するリアバネと装着していたリアバネを比較すると、太さと長さが違いました。
ムムム。どうしよう。今まで付いていたバネ(写真手前)の太さは12.5mm程度。今回装着しようとしているものは11.5mm程度。
新しいバネの方が自由長も数10mm長いものでした。取り合えず、新しいショックとセットのバネに換えちゃいました。
ひろろは初期物。バネのセッティングはマイナー後に変更になっているのか?
ショック自体の品番を確認しても、両者同じ番号なので、バネなら何とかなるでしょってな感じで組んじゃいました。
外したショックは完全お亡くなり状態。特にフロントは酷い状態でした。シャフトを押しても返って来ない状態です。
バンプラバーはモンローを入手しておきましたが、純正がまだ大丈夫そうでしたので、そのまま流用です。

さて、試走です。なんか違うぞ。シャキっとした。ブレーキを踏んでもノーズダイブが穏やかに。
疲れたけど、やって良かった足のリセット。ぼよよ〜んとした印象が、緊張感のある新鮮な印象になりました。
乗り心地も良くなったぞ。
でも、今回の作業で嫌な物を見つけてしいまいました。
かなりブルー入ってます。(涙)次の日記はそのネタかな。



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