デルタの配線コネクター


今回はデルタの鬼門の一つであるコネクターのリプレースの報告です。(2006.6)

イグニッションコイルカプラー

エボ2はマレリ同時点火のため、イグニッション系がエボ1、16Vと異なります。
このイグニッションコイルへのコネクターが経年変化で壊れている固体が非常に多いです。

問題のコネクタ

上の写真が問題のコネクタ。2番、3番のコイル(最上写真の左側)に挿入されている
灰色のコネクタです。このコネクタの留め部(ベロ)がポキっと逝ってしまうというものです。
こる象はタイラップで留めていましたが、整備する度にタイラップで留めるのも嫌なので、何とかしてやりたい
と思っていました。こる象以外のデルタでも、ここが逝っている固体は何故かこの灰色の方のコネクタが逝っているのが多いのです。
CMR&Dの材料分析によると1番、4番のコイル側の黒いコネクタより、灰色のコネクタの方が経年変化の影響を受け易い様です。
つまり、逝くのは灰色の方が早いということです。

移植後のコネクタ

さて、このコネクタ。よく見るやつですよね。バンパーを自分で外したことのある方は
ご存知の通り、フォグランプやフロントサイドフラッシャーのランプへのラインコネクタと同一の物です。
こる象はフォグランプはエアダクトに交換してますので、フォグランプ用コネクタは必要ありません。
つまり、ドナーが左右2つあるのです。これの移植を実際にやってみました。
上の写真が移植後のもの。当然、黒色のコネクタを移植です。
ちょっとしたコツが要りますが、コネクタから端子を抜き出せば、簡単に移植できます。
ドナーのラインを抜く際、最初は手間取りましたが構造が判れば、簡単。車両側は30秒で抜けました。
移植したコネクタともう一方のコネクタが両方黒色になったので、一つにはコネクタ側とカプラー側に
間違って接続しないようにマーキングをしておきました。

移植後のコネクタ

上はコネクタの断面図。コネクタの赤い部分と、防水パッキンを外しします。
図中の写真でも見難いですが、中の構造が判りますでしょうか。
図の左側から(ピンク色の矢印方向から)細いドライバー等でベロ(上の図青い箇所)を
上に持ち上げながら引き抜くと、ラインは端子及び黄色い防水パッキンごと抜けます。

ヤバイコネクタその2

このコネクタもヤバイコネクタの一つ。こる象は耐熱シート等を巻いて
少しでも熱の影響を受けない様にしておりましたが、先日、樹脂の劣化で粉々になりました。
こる象はタコ足を付けているので、特に熱の影響を受けているのだと思いますが、ホントに、笑っちゃう位
ボロボロと粉々になりました。このコネクターも中古ですが、移植しました。デルタも10年選手なので、今後、
樹脂製パーツがポロポロ逝きだすと思われます。中古のカプラー、コネクター類は大事に取っておきましょうね。



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